株式会社彦新では、今回ご紹介するビル(不動産)管理と運送業を行っています。創業時は、車で周辺の農家を回りつまみ菜を市場に配送していたそうです。
今回、建物内のリニューアルにあたり、当社農場をご覧いただいた際に、創業で関りのあった野菜とのゆかりを感じられる室内で野菜栽培をしたいとのリクエストを頂きました。
その後お打合せを経て、江戸川区周辺でよく栽培されていた小松菜や野菜、ハーブ等を栽培し、飲食のできるイベントスペースで提供できるような取り組みを始めました。
オーダーメイド型什器による、トマトの栽培
入り口を入ると片側には、トマトを栽培している什器があります。
壁面と天井にはトマトが誘引できるようにワイヤーが取り付けられています。
天井には棒タイプとスポットタイプのLED照明が設置されています。
キャビネットの中には、給排水管とタンク・ポンプといった自動潅水設備が収納されています。

全体の写真

誘引のワイヤー

上の化粧(人工芝)を空けたところ

内部の給排水とタンク
適度な視界を確保する多段式栽培
入り口を抜けると、50名ほどの人数が座れる飲食スペースがあります。
飲食スペースをL字に囲うように、みどりコネクトをベースにした、多段式の栽培ユニットが設置されています。
設置個所の壁は全て窓ガラスとなっているため、全面を覆わず、外の眺望も見える緑化となっています。
こちらもLED照明と自動潅水設備が備わっています。

みどりコネクト

LED照明

小松菜の栽培

室内全体

ブラインドを全開

ブラインドを半開

ブラインドを全閉
みどりスタックによる壁面栽培
建物の中央にある壁と、窓側にある壁面には、みどりスタックによる壁面栽培設備が設置されています。
こちらは天井のライティングレールから、照明を取り付けています。
施工時には、植物は一部のみを納品しています。
空いている場所については、後述する育苗棚で育てた苗をこちらに入れて増やしていく予定です。

建物中央部の壁面

窓際の壁面
育苗棚による植物生産
みどりスタックの壁面の裏側のスペースに、育苗端を設置しています。
こちらで、生長した植物から挿し木、又は種まきによる育苗を行います。
大きくなったら、一回り大きい鉢に植え替え、みどりスタックまたはみどりコネクトの栽培什器に入れていきます。

育苗棚

育苗棚の中
