
雨宿里(あまやどり)
2025.04.30
株式会社プラネット 豊橋本社

雨水貯留浸透と雨水貯水による循環潅水システムという、2つの異なる効能を持った(株)プラネットのモデルガーデンです。
グリーンインフラの機能を有しながら、四季の移ろいが感じられる、デザインされた庭の景観を楽しむことができます。
外見からは機能を見ることはできませんが、雨水貯留浸透と雨水貯水による循環潅水システムは、仕組みとしてはかなり異なるものです。
両者の違いについてもご紹介します。
雨宿りの全体像
雨宿りの平面図

雨宿里の立面図1

雨宿里の立面図2

雨水貯留浸透方式とは
雨水貯留浸透方式とは地面の中に保水できる空間を確保し、水を一時的に貯留、外部への流出を防ぎます。多くの場所で一時貯留ができると、都市型水害の予防に効果を発揮するだけでなく、自然の景観を増やすことにつながります。

晴天時は保水された培地から水分を植物が吸い上げます。

集中豪雨時などは、一時貯留します

雨水は時間をかけて周囲に浸透していきます
雨水貯水槽
デッキ前の部分とと中央の噴水部分は雨水貯水槽となっており、コンクリートで打設されています。その他の場所が雨水貯留浸透槽となっています。雨水貯水槽はたまった水を循環利用します。また、豪雨の際は水位が一定量を超えると、周りの雨水貯留浸透槽へオーバーフローする仕組みとなっています。

コンクリート打設

ガラス発泡資材の敷き込み

グランドサポートの設置
樹木の配置
グランドサポートを設置後、木をこれに固定し、当社オリジナルのプラネットソイルで植え込みます。ガラス発泡資材は透水性が高いですが、植物にとって保水性がありません。プラネットソイルには、サイズの細かいガラス発泡資材と保水性を補う他の資材がブレンドされており、水を汚さず、循環利用が可能です。

庭の外周は薄い貯留浸透槽、その内側に雨水貯水槽があります

グランドサポートに樹木を固定し、プラネットソイルで植え込みます

樹木の配置中
地被類、飛び石等の配置
樹木の設置後、石材と地被類の植物を配置していきます。

飛び石の配置

地被類の植え込み

工事完了後
庭の外壁の壁面緑化
庭の外壁にはみどりスタックを用いた壁面緑化があります。
こちらも庭の雨水貯水槽の水を循環利用しています。右側にあるのが電源用のソーラーパネルです。

外壁の壁面緑化

こちらはサイクルポートの雨水を取り込んでいます