コラム COLUMN

コロナ禍で出会った室内植物 ー 未経験から“グリーンメイツ”になるまで

2025.12.02

外出も人と会う機会も制限されたコロナ禍。テレビも雑誌もコロナ一色で、「家にいることが正解」だったあの頃、心を明るくしてくれたのが室内植物でした。
週末に園芸店に通い、少しずつ増えていく小さなグリーンたち。
次第に2メートル近いカシワバやシェフレラに憧れるようになり、触れてみたい…と願った時に出会ったのが、「グリーンメイツ」。
この記事では、未経験の私が副業でこの仕事を始めるまでの道のりを綴ります。


植物に救われた日々

2021年4月。
3度目の緊急事態宣言が発出され、“3密”という言葉が日常に浸透していた頃です。現場で取材し記事を書く執筆業を営んでいた私は、仕事の減少と長引く在宅生活の中で、気力が保てずにいました。

そんな時、支えになったのが植物です。

休みの日には夫と植物園を訪れ、街中でも緑を探すようになりました。気づけば、スマホのアルバムには人より植物の写真のほうが圧倒的多くなったほど、植物のことばかり考えるようになりました。

モンステラ、ポトス、コンシンネ……どれも生命力があり、見ているだけで元気になります。自宅に連れて帰った小さな植物たちは、いつの間にかペットのような存在に。
夫はアレカヤシを「やっちゃん」と呼び、朝の光に当たる位置を微調整するほど愛着を持つようになりました。


徐々に増えていく植物たち。しかし家に置ける数は限られている


植物の仕事があるって?

そんな折、知人から「植物のお世話をする仕事がある」と教えてもらいました。
それが、プラネットのグリーンメイツという働き方でした。

企業や店舗、公共施設に設置されたハイドロカルチャー植物のメンテナンスを行う仕事で、水分管理、剪定、清掃などを二週間に一度程度行います。
土を使わないハイドロカルチャーは衛生的で管理しやすい。室内環境に導入しやすいのが特徴です。

とはいえ、私は植物が好きなだけで園芸経験はありません。
運営会社のプラネエットは、どんな人にも挑戦してもらえるよう、教育体制を整えているということで、一歩踏み出すことに。



オンライン研修では、動画教材で作業手順を繰り返し確認でき、室内植物の基礎知識からプロの剪定技術や清掃、細かな手の動きまで学べます。
未経験でも段階的に学びを得られるよう設計されている点に安心感がありました。

ある日、エース社員の村松さんの講義を受講する機会がありました。
圧倒的な知識量、無駄のない所作、道具の扱い、植物に触れる手つきの丁寧さを目の当たりにし、人柄が伴ってこそ植物も応えてくれるんだーーそんな風に思いました。


初めての現場で感じた手応え

はじめて現場に出た日は、緊張感に包まれていました。
企業の受付やオフィスフロアなど、人の流れがある場所で作業をするのは初めての経験。先輩の佐藤さんに同行し、一つずつ手順を確認しながら作業を進めました。

佐藤さんからは、植物を整える行為は「空間を管理する技術」であることを学びました。
枯れ葉を除去し、霧吹きで葉に潤いを与える。一鉢を整え終えると、場の空気がふっと明るくなります。

植物のメンテナンスは、剪定や水分管理だけではありません。
お客様の動線を妨げない立ち居振る舞い、作業音や水滴への配慮、タイミングに応じた声かけなど、空間全体を意識した振る舞いが求められます。

作業中、「いつもありがとうございます」と声をかけていただくことがあります。
無機質な高層ビルのフロアでも、植物があるだけで雰囲気が変わる。
その言葉に触れると、植物が“空間に必要とされている”ことが実感として伝わってきます。

「植物が元気だと、ほっとしますね」
そう言われた時、ただ植物を整えているだけではなく、働く人の時間や気持ちに寄り添う仕事なのだと感じ入りました。


働く側からみる3つの魅力

未経験から始められること。
教育体制が整っていること。
働く時間に柔軟性があること。

どれも、働き方を見直していた私にとって大きな意味を持つ条件でした。

植物の管理は、特別な才能よりも「丁寧さ」と「継続」が求められる仕事です。
コロナ禍で生活が閉塞していた頃、室内植物との出会いは、私にとって静かな再出発になりました。



【コラムを書いた人】
はじめまして。
2023年からグリーンメイツとして活動している、もろずみと申します。
私が植物に惹かれるようになったのは、外出や対面の機会が大きく制限されたコロナ禍でした。

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